江戸時代に生まれた初代の内藤永助が祗園の新橋において建築業を開始し、木造建築物を主とした日本家屋の建築を多く手がける。昭和初期からは製材から加工、建築まですべてを行う「一貫施工」で、品質の確保と資源の合理化を図り、注文建築や町家改修、数寄屋建築など職人の高い技術を活かした手仕事ならではの建築を強みとしてきた。平成29年4月に株式会社化し、屋号を祗園内藤工務店 株式会社へ変更。同時に現在の所在地へと事業所を移転する。今後は地域の工務店としての仕事だけではなく、国内外に日本建築の高い技術と価値を広めるため、次世代の職人への技術の継承にも注力する。
建築における伝統的な素材。木·土·竹·石
無垢な素材はこころを豊かにしてくれます。
先人たちは自然に感謝し、工夫をもって美しさを表現してきました。私たちもまた自然がもたらす素材に真摯に向き合い、こころ踊る出会いを繰り返しながら天然素材にしかできない美しさの表現を追求しています。
先人たちからの教えを知ることで、伝統とより深く繋がり、技を追求するこころが生まれます。私たちは日々、技術を磨いています。洗練された技術をもつ職人を生み出すためには、培われてきた伝統的な技術が必要です。
山川草木、たくさんの自然に囲まれている京都。天然の素材でつくられた町家の景色は京都の自然と調和しています。
「新しい町家」をつくることは森のなかに木を植えることに似ています。伝統と革新をもって「新しい町家」をつくることで京都の景色をつくり、現代の暮らしに合った豊かな街·豊かな暮らしを彩ります。
美しい建築ができるには、良い出会い、良い素材、良い技術が必要です。そのためにまず、自然が持つ素材の美しさや町家の魅力を知ってもらいたい。そして暮らしを中心とした意見を交わし、お客様の想いを形にしていく。お客様とともにつくり、ともに成長していきたい。これが私たちの想いです。
今まで失った町家を戻すことは、簡単なことではないですが、内藤工務店はこれからも「お客様への感謝」、「仕事に対する情熱」、「伝統に対する愛」を大切にして、豊かな暮らしと京都のまちなみを築いていこうと思います。
世界に一つしかないあなただけの心町家を届けるために。